制作事例CASE37:和柄のカレンダー


皆さまこんにちは。山口です。

また一段と寒くなって、各所で雪のニュースが聞かれますね…会社の周りはちらっと降っただけで済みましたが、私はカイロが手放せなくなりました。雪国育ちの私ですが、こちらの寒さはまた違った寒さで厳しく感じます…(地元の寒さの方がマイルドな気がします…)皆さま風邪など召されませんようご自愛くださいませ。


さて、今回ご紹介するのは TLP の商品を用いた制作事例です!


ご依頼いただきましたのは、西野照明デザイン事務所様。年末年始のお年賀として、TLP CALENDAR をお選びいただきました。すでに完成している TLP CALENDAR に和柄を刷り込み、少し違った雰囲気で制作したいとのご依頼です。こういった商品に刷り込みなどの、セミオーダーのようなご依頼も受け付けておりますのでぜひご相談ください。



TLP CALENDAR 2023 についてはこちらのブログで紹介しています。


▼制作事例:和柄のカレンダー


和柄の入ったTLP CALENDAR、全く違う雰囲気になりました。少しデザインが加わるだけで印象が変わるのは面白いですね。絵柄は3種、紙に合わせて柄とインキを変えています。


・白の紙 / 麻の葉 / シルバー
・グレーの紙 / 青海波 / 青金
・グレージュの紙 / 七宝 / 白


仕様やデザインなどは事前に打ち合わせのお時間をいただき、こんなイメージでという内容から弊社のデザイナーが考案しました。打ち合わせから何回かやり取りをしてデザインを固めていきますので、今回のようにデザインもお任せしたい!という方は仕上がり希望日よりなるべく余裕をもってご相談ください。



今回の印刷は全てスタッフが担当しました。テキンで一枚ずつ丁寧に刷っていきます…

はじめは上と下の柄をくっつけた状態で印刷する予定でしたが、印刷面が広くなり思っていたよりも圧がかからず、上下を別々に印刷することに。印刷の工程は増えましたが、別々に分けたことで上下ともたっぷりと圧をかけることができ、インキも綺麗にのったので一安心です。



こちらは今回、一番苦戦した白インキでの印刷…

基本の白インキは透過性があり、下地の色の影響を受けてグレーっぽく見えてしまうので、「オペークの白インキ」を印刷工から借りてきました。


そして、写真では少しわかりにくいかもしれませんが、この3枚の違い、伝わりますでしょうか。まず一番上は上手く印刷できたもの。きれいに発色していますね。真ん中はインキの乗せすぎで印刷面からインキがはみ出てしまっています。


そして問題は一番下。インキの色味が少し黒ずんでいるのがわかりますでしょうか…
実はこれ、白インキで印刷するときによく起きる困った現象なんです。前に使ったインキが残っているのでは?と思う方もいるかと思うのですが、入念に版を綺麗にしようとも、機械を掃除しようとも、どうしても黒っぽい影(?)が出てきてしまうもので、印刷工も手を焼いているとのこと。原因はハッキリとわかっておりませんが、どうやら版から出ているのでは…という推測です。



白インキを綺麗に印刷することは一筋縄ではいかないこと、印刷の難しさを身をもって体験しました。日々いろいろな印刷をこなしている印刷工の偉大さを改めて感じます…



そんな過程もありましたが、苦戦しつつも何とか刷り終えました!完成したものがお客様の手に渡り、またそれが別の方の手に渡り、一年を通していろいろな人の目に留まればいいなと思います。


今回のような商品に刷り込みも、もちろん紙決めやデザイン考案など一からの印刷もご対応できますので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。(2024年のカレンダーは8月頃から制作を始めます)


また今回使用した通常商品のTLP CALENDAR 2023はあと少しだけ在庫がございます。店舗やONLINE STOREで購入が可能になりますので、気になった方はぜひ一度ご覧ください。


ONLINE STORE 『TLP CALENDAR 2023』




~印刷内容~

既存商品に刷り込み

紙:グムンドコットン 210k (ホワイト・グレー) / グムンドカラーマット 245k (No.85)

印刷版:金属凸版

インキ:シルバー・青金・白

納期について:ご依頼から1ヶ月ほどお時間いただきます


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