制作事例CASE35:カリグラフィーカレンダー



皆さまこんにちは。山口です。

先日、イベントのアイディアを考えながら手書きでメモを書いていたんですが、他のスタッフがそのメモを見て、文字がかわいい!と褒めてくれました…何の気なしに書いていたものがそんな風に言っていただけて、なんだか嬉し恥ずかしでむずむずな気持ちでした。

前回ブログの秋冬BOXアレンジでもひっそり登場しています!


手書きの文字ってその人の個性があっていいですよね。アナログ人間な私は文字を打つよりも書くことの方が好きです。お手紙やメッセージカードを書くのも好きで、可愛い便箋やカードを見つけるとすぐに買い込んでしまいます。
今からの季節はクリスマスカードが街にあふれだすので、楽しみ半面、たくさん買ってしまわないか少し心配でもあります…皆さま、最近手書きの贈り物はされましたでしょうか?


さて、今回はそんな書くことに因んで、とても素敵なカリグラフィーを書かれるお客さまの制作事例をご紹介します!




▼制作事例

今回のご依頼は、活版とカリグラフィーとのコラボレーション。

カレンダーの日付部分は TLP CALENDER 2023 の版を用いて活版印刷仕様に。1月、2月などの月はカリグラフィーでお客様が一枚ずつ書き込むといった仕様です。

活版の仕上がりバランスを見てからカリグラフィーで月を書き込むとのことで、最終的な仕上がりのお写真は後日にいただきました。



シンプルですがおしゃれで、どこに飾っておいても主役になれそうなカレンダーですね。

すでにお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、カリグラフィーを書きこむことを考え、TLP CALENDER とは少し仕様を変えて『2023』は下に位置しています。

文字の位置をその時々で好きなところに移動できるのが活字の良さでもあります。



紙はお持ち込みの耳付きコットンペーパーと、弊社でご用意しましたハーフエアの2種。


仕上がり枚数はひと月15枚ほどでしたが、12ヶ月分活字を組みかえての作業になり、その組み換えが大変でした。

基本的に活字の組み換えなどお時間がかかりそうな作業はスタッフがお手伝いしますが、今回はお客様ご自身でも組んでみたいとのことで、途中からそちらの作業もお任せすることに。


想定していたよりもお時間はかかってしまいましたが、活字の組み換えから印刷、文字入れまでご自身でされたカレンダー、本当に価値のあるものに仕上がったのではと思います。



圧もしっかりかけて活版の良さが伝わるよう、こだわりのカレンダーとなりました。

こちらは10月のイベントで実際に販売されたそうです。
こんな素敵なカレンダー、手に入れられた方はきっと来年が待ち遠しいでしょうね。


イベント出展だけでなく、カリグラフィーのワークショップなども開催されているそうです。ご興味のある方はぜひ Instagram をご覧になってみてくださいね。

【mari calligraph】
 Instagram



~印刷内容~

コース:活版印刷機レンタル

紙:お持ち込みコットンペーパー/ハーフエア

印刷版:活字

インキ:赤金・スミ

枚数:約170枚

所要時間:4時間

※レンタル時間には印刷機のレクチャー、印刷位置の確認、印刷練習を含みます。

※所要時間は状況によって変動いたしますので、ご参考程度にご覧ください。

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