制作事例CASE34:結婚式の招待状


皆さまこんにちは。山口です。

急に冬がやってきたような寒さで、温かいお鍋が食べたくなる季節になりましたね。
暑くて動けなかった夏から抜け出して、ちょっと遠くへまったり温泉旅行なんかに行きたいな…なんてぽやっと考えているこの頃です。皆さま楽しみにしている冬の予定はございますか?


今回はそんな楽しみにしてしまう素敵な予定の一つ、結婚式の招待状の制作事例をご紹介したいと思います!




▼制作事例 結婚式の招待状



おしゃれで可愛らしいデザイン、見ているだけでハッピーになりますね。


真ん中のイラストはデザイナーさんに頼まれたそうですが、それ以外はすべてお二人でデザインされたそうです!素晴らしいバランス、全く別で作られたとは思えない完成されたデザイン、とっても可愛いです…



今回のご依頼は、ハガキサイズの紙にスミ(黒いインキ)と赤(ハートの部分)で2色の印刷でした。

さらにスミで印刷する部分は2版に分けています。

何故かというと、TLP店内で使う機械は手刷りのため、電力を使うタイプの機械とは違い、かけられる圧に限界があります。

今回はスミで印刷したい部分の面積が広く、その分圧が分散されて全体の圧が弱くなってしまったり、べた塗りの部分がかすれてしまう可能性がありました。そこで、スミ部分をハートより上と下で版を分け、全体的に見てしっかり圧をかけられるよう、ご提案させていただくことに。

なるべく凹凸を出すためには版は名刺サイズくらいが最適です!



お二人で協力しながらもくもくと作業をこなされているご様子…


必要枚数が50枚なので、予備を含めて約90枚の紙をご用意しました。

印刷の順番は
「スミ(イラスト含むハートより下部分)→ スミ(ハートより上部分)→ 赤(ハート)」
90枚を3回通しになりますので、270回程度の印刷となりました。

同じ絵柄ですが工程が増えると大変な作業です。

レンタルでたくさんの印刷をされるお客さまは、皆さん慣れない作業にはじめはぎこちない感じで印刷が始まりますが、終わるころには印刷位置やインキのかすれを気にしたり、まるで職人のようになっています。今回のお二人も印刷を進めていく中で、気になる部分をすぐに相談してくださいました。

簡単な作業に見えて、実は小さな条件で仕上がり具合が変わってきてしまうので、微妙な変化を察知していただくのはとても大切です。

作業中も周りにスタッフがおりますので、気になった際にはお気軽にお声がけください。



全てにたっぷり凹凸をつけたかったのですが、版によって限界値があったので、wedding invitationの文字が一番凹んでいます。

スミの版は分けていてもベタ部分(イラストの服部分)の印刷が難しかったので、もし1版にしていたら…と思うと、分けておいてよかったと心から思いました。



そしてこちらは試し刷り。ハートが飛び交っています。

印刷位置を決めたり、圧のかかり具合やインキの乗り具合を調整するため、必ず本番前に何度か試し刷りをします。調整はスタッフがサポートしますのでご安心を。
なるべくロスが出ないよう、同じ紙に何回も印刷していくので、気づけば画面にハートがいっぱいになっていて、これはこれで可愛い…となりました。



そうして出来上がったこちらの招待状。

こんな制作過程があったのだと思うと、もらった時の感じ方も変わりますね。お二人が丁寧に丁寧に刷った招待状、きっとお二人の本当に大切な人に届くのでしょう。

そんな特別な招待状のお手伝いができて、スタッフも嬉しく思います!
式当日が楽しみですね。素敵な一日になりますように。




~印刷内容~

コース:活版印刷機レンタル

紙:アラベール <スノーホワイト> 200㎏ ※事前注文

サイズ: 100 × 127mm

印刷版:金属凸版 (3版)

インキ:スミ・赤

枚数:50枚

所要時間:2時間

※レンタル時間には印刷機のレクチャー、印刷位置の確認、印刷練習、片付けを含みます。

※所要時間は状況によって変動いたしますので、ご参考程度にご覧ください。

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