今回はショップカードとして使える活版印刷のコースターをご依頼いただきました。
厚みのある「特Aクッション」に、ゴールドと空押しの2色で印刷をしています。活版印刷で使うゴールドのインキは、箔のようなキラキラとした光沢感よりも落ち着いた雰囲気なので、真鍮を彷彿とさせます。また、暖色系の紙にゴールドを印刷することでアンティークな空気感も感じられます。
通常はトムソン抜きで仕上げるコースターですが、今回は断裁機で端をカットしました。デザインに枠線があるので、余白がずれないように慎重に断裁します。これは新しい試みとして挑戦の価値がありますし、断裁機で仕上げができればコストも少し下がります。
▲さりげない空押しにもご注目
ここだけの裏話ですが、空押しで印刷してみると想定よりも視認性が低く、文字が目立たないように感じたため、僅かにインキを入れて空押しのイメージに近づけたそうです。私も初めて聞いたときは驚きました。これはプロの印刷工がなせる業ですね。
印刷工が使いこなす活版印刷機は、店舗のテキン(手動)と比べてパワーがあるので、端までしっかりと凹凸がついていることも魅力的です。紙の厚みを活かすため印刷圧は強めに、そして太い線には掠れが出ないように調整しています。
完成のご報告をすると店主さんも喜んでくださいました。
活版印刷のコースターやトムソン型(ダイカット)にご興味がございましたら、ぜひTHE LETTER PRESSにご相談ください。
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