しろ・シルバー・空押しの比較



こんにちは。

今回は「白インキ」について解説したいと思います。


活版印刷では白インキをご希望されるお客さまに注意事項をお伝えすることがあります。

それは、「透過性があるので文字が読みづらい」ということです。

白インキを使って印刷すること自体は可能なのですが、仕上がりのイメージに差が生まれてしまうことを心配してお声がけすることがあります。例えば、名刺を白のインキで印刷したいという方には、シルバーのインキをお勧めすることが多いです。


実際に印刷してみたので、比べてみましょう。



・白インキ



・シルバー



・空押し(インキなし)



白色と空押し(インキなし)の印刷はかなり視認性が落ちてしまうのに対し、シルバーは明るい紙でも暗い紙でもしっかりと文字が読めます。特にネイビーやブラックの紙色ではコントラストが生まれるので、とても読みやすい色になっています。


名刺の印刷の場合は、お名前やショップ名を相手に読んで覚えてもらうことが重要だと思うので、しっかりとこの事実もお伝えしています。こんなはずじゃなかった…とお客さまをがっかりさせないためにも、事前にイメージを共有しておくことが大事ですね。




ちなみに白インキや空押しがおすすめなのは、イラスト系のデザインです。

色は見えにくいかもしれませんが活版の凹凸は十分に表現できるので、上品な印刷を楽しむことができます。私はこのさりげない活版の感じもたまらなく好きです。


どうしても白で印刷したい場合には、二度刷りや発色の良いオペークの白インキ(オフセット用)を使うという手段もあります。

受注印刷の場合のみご対応可能です。



さらに、ペンキの用に真っ白に印刷したい!とお考えの場合は、活版印刷ではなく箔押しをお勧めいたします。

※箔押しは受注活版印刷機レンタルどちらもご対応可能です。


箔押しは金色のイメージが強いと思うのですが、白色や透明の箔もあります。


店内に箔押し機はありませんが、事前にご注文いただければ箔押しをした状態の紙をご用意しておきます。他にも、浮き出し、折り加工、紙の取り寄せなどもご対応しています。


ご相談やお問い合わせ、お見積りがございましたらこちらにお送りください。


以上、ご参考になりましたら幸いです。




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